KEEP OUT!!

 これだから、幼馴染ってやつは。

 そんな小さいことで変化に気付くなんて。

 気持ちのすべてに気付かれたわけじゃないけれど、わたしの様子がいつもと違うことに亮平は敏感に察したのだ。

 普段はちゃらんぽらんとしてるのに、どうしてこういうときだけ聡いのか。

 でも、これ以上悟られなければいい。

 だって、まだどうするのか、どうすればいいのか何も決まってないもの。

「し、しっつれ~ねぇ。わたしだってもう高校生なのよ? 日々女性らしくなってるんですっ」

 動揺してるのが伝わらないように、少しオーバー気味に怒ったフリをする。

「大体ね。そもそもアンタがいっつも非常識なことばっかりしてるからでしょ?」

「はぁ? 人がせっかく心配してきたってのにそりゃないだろう」

 ほら。

「そ、それは、まぁ、ありがとう。で、でも! こんな雨の日に屋根伝いに入ってくることないでしょう!」

「だって、いちいち下まで出迎えさせるのも大変かなぁ、って」

「こっちの方が大変どころか心臓に悪いわよ!!」

「いつものことじゃんか」

 いつもどおりだ。

「だからいつもするなっていってるでしょ! そういうところが非常識だっていうのよ。運動神経バツグンのクセに「先輩がめんどい」とかいって帰宅部だし、たい焼きはお腹から食べるし、授業中居眠りしててもわたしより成績がいいし、身長が中学のとき30センチ近くまで伸びるし、炭酸は“気が抜けた”頃が1番とかいうし、放課後に八重ちゃんと教室でキスなんかしてるし──」

「──え!?」

 え?

「あれ……いま、わたし……」

 何、いった?

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