王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
友達なのかな?先生と。



「先生、この人って」


「お嬢さんは、知らなくても大丈夫だから」



そう言いながら先生は、あたしの腕をグイッと引っ張る。



そして、蛍があたしの手の甲にキスした場所を何度も、自分の手で拭いたのだ。


蛍は、それを見て負けないぜ!と言わんばかりにあたしのもう片方の手を引っ張り口付けした。



チュッと効果音がつきそうな音で……



「っ……」



唾液で、手が汚れる。



「舐めても良いよ?君なら」



「は?」



何言ってんの?この人……誰が舐めたいなんて言った?



「ちっ……お嬢さんは、もう手洗って、着替えてきな。俺と、蛍少し大切な話があるから」



先生はそう言ってあたしの背中を押すと、そのままあたしに背中を向けプールの一番隅っこに移動した。



あたしは、先生の言葉に頷き女子更衣室へと入ったのだった。



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