猫と僕と
「土曜日、昼飯作ってよ」



僕は通勤途中に凜に聞いた。



「いいよ!」

「凜も一緒に食ってよ?」

「………。」



凜は返事をしなかった。



「前から気になってたんだけど、何で凜は俺と飯食わないの?」

「それは…」

「うん」

「食べれないの…」

「え?」





凜の体を見て思う。


明らかに人より細身の体。今にも折れてしまいそうな華奢な体。



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