准教授 高野先生の個人授業
艶っぽい視線も派手な喘ぎ声も必要ない。
“心もカラダもすべてみんな預けます”という全幅の信頼、
懸命に想いを伝えようとしてくれるその気持ちだけでもう・・・それで僕は十分だ。
僕らの行為の趣きは限りなく“あはれ”というより“をかし”に近い。
僕はスマートな所作などおかまいなしに普通に流れをぶった切る。
「じゃあ、“靴下”履くから待っててね」
こんなふうにカッコ悪くあからさまに間をとるのも、最初の頃はわざとだった。
“ちゃんと避妊するからね”という意思表示をするために。
そのほうが彼女も安心できるかな?と思ったから。
だけど今では――
「どうやって待ってたらいい?」
「お好きなようにどうぞ」
「んじゃあ、今日はねぇ・・・」
ともすれば白けてしまいそうなこの“間”を、彼女が大いに楽しんでいる・・・。