僕の白雪姫
〜白雪3〜

誤解



あれから3日…。





あの時
姫を守れなかったことで
俺はイライラしている。





姫は捻挫した足の方を
大きな石で殴られたものの骨が砕けたわけではなく
骨折だけですんだけど…





もっと大変なことに
なっていたかも知れないと思うと自分にムカついてくる。





「はぁ…」





「何ため息ついてんの?」




俺は今病室からでて
病院の屋上に向かい中。




だから車イスを
後ろから押してもらっている。
うっざいオカマ野郎に…





「お前がいるからだ」





ある意味うそじゃねぇからな…
それに今日
衣希が来るからとか言って陸斗と零行きたくないとか言ってたし。





最悪だ。





「冗談きついわ」





そう言って
俺の頭をバシンッと叩く。このバカ力め!!





「冗談じゃねぇし…」





ゴンッ





今度は衣希に
グーで殴られた。
小声でいったのに…





「すいません。冗談です」




これ以上殴られるのは
ごめんだからな。





屋上までの道のりは
短いはずなのに
長く感じる。
それに衣希が一方的に話すからいろいろ疲れる。





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