ほどよい愛
「…それがわかってるならさっさと訳を言いなさいよ!」

少し強めに携帯に叫んだ。
でも、聞こえるのは含み笑いだけ。

からかわれてるのがわかって何も言えずにキッチンをうろうろしていると、何かにぶつかった。

「痛いっ」

え?

何にぶつかったの?

見上げると、

優しく笑ってる恭汰がいた。

「ただいま。うろうろして、何してるんだ?」

「…お帰りなさい」

ん?と瞳で問いかける恭汰に吸い込まれるように、その腕の中に。

「どうした?今日来るって言ってたか?」


< 134 / 302 >

この作品をシェア

pagetop