ほどよい愛
恭汰は私の頬を手の甲で優しく撫でながら…。
天井を向いて小さく息を吐くと。

「一緒に暮らさないか?」

「一緒に…」

「今だって、ほとんど毎日お互いの部屋を行き来してて、もう離れて夜を過ごすなんて嫌なんだ」

「……」

どう考えていいのか…。

ただ、恭汰の胸に抱き寄せられてその温かさに触れると、私も離れて一人で夜を過ごす事は嫌だなと感じる。

この数日、恭汰の懐に包まれて、慣らされて。
自分の心も溶け出して解放されて。

一緒に暮らしたい。

そう心から願う。

…けど。

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