-意地悪王子な旦那様-



着いた場所は王子の部屋と思われる場所。


え、あれ?なんで私ここにいるんだろ…


ちょっとした沈黙…


すると王子が口を開いた


「ひゃぁ〜疲れた!」


そう言いながら髪の毛をクシャクシャする誰かさん。

あああ、あれ?王子じゃ…ない?


「驚いた?!あ、俺優の幼馴染みの恭夜っていいます。」


ニコリと笑う彼にドキッとしたりしなかったり。


…この人やり手だな


「あ・あの、私なぜここにいるんでしょ?」


「あ〜、もう少しで優帰ってくるはずだからもうちょっと待っててね〜。」


…いやいや、答えになってないっすセンパイ


「あの、恭夜せ…」


「恭夜が良い」


…『が』っておかしくない?


「恭夜さん」

「さん付けかぁ…」

「む、無理ですカラネ!」


何この人、早く帰りたいよ〜


ていうか今何時?


「あ、時間?今19時50分だよ」


私ったら声に出してたのね…て、


「やばい、私帰らなきゃ!」


「だぁめ!帰さない」


「え?でも…」


「あんまり言うと、襲うよ?」


“バコンッ”


「いってぇ…」



次から次へと…


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