-意地悪王子な旦那様-
何を言っても決まったことは変えられないため、仕方なく会議室に行く。
「あっ…」
会議室に入ると目の前にあの人がいた。
あの人…、そう。
片桐優
まさか学級委員?
ま、わたしには関係ない…か。
話しかけることができない臆病者の私には何も出来やしないので自分の席に座る。
「かっこいい」
そう呟いた声に聞き耳を立てたのは隣に座る男。
「へぇ〜、委員長に惚れたんだ?」
「………っ!!」
「可〜愛い。何ちゃん?」
「朝比…」
「アサヒちゃん?!可愛い名前♪」
アサヒ?
いやいや、わたし梨杏!
「俺、田島矢代(タジマヤシロ)。アサヒなら矢代でいい!」
だから私は…まぁいいか。
「…うん」
てか!会議始まってるし!
会議の話の内容は、まず明日“体育祭”についてHRで話し合いをしろと言うこと。
話し合いの内容は種目決めなどその他もろもろ
あ゛ー面倒くさい!!!!
孝志、…本気で恨みます
嘘。
自分の運の悪さを恨みます
……あぁ、今日はついてるんだかなんだか。
もぉ