先生×自分
「あれ、家出っぽかったし。それにお前、ここんとこおかしかったしよー」

「…」

そうだな。色々と考えていたからかな。

「つか、溝川!」

「ああ、話は済んだから。旅行も一緒ってことで」

「なんで!?」

あー、もううるさいなぁ。やっぱり電話しなきゃ良かった。
「今までのことは水に流して、友達として旅行」

友達のとこを強調して言ってみた。

要の口を塞いで、ソファーに座らせた。

「南がいいなら…まぁ、いいか」

「そういう素直なとこが好きだよ」

「え!マジ!?」

興奮して自分の腕にしがみついてきた。子供か、お前は。

「好きの意味が違うけど?」

「そうか!好きかぁ、俺も男磨かなきゃならねぇなぁ♪」

話をまったく聞かないよね。
そういうとこはダメなんだよね。



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