先生×自分
「ご子息達をまず迎えに行ったあとは、私の家に」


「お邪魔じゃ?」


「いえ。あなたには色々と教えてもらいましたから」


別に教えてはないけど。
まぁ、いいか。

天海さんの顔は、スッキリしていて安心した。


さっきまで腹立っていたのに、今はすごく安心してる。


「南~」

「何?」

「ギター、また買いに行くしかねぇな」


要が残念そうに言った。
そうだね。

ギターも、何もかも失ったし。

まず、家探してからだ。


「すべて揃ったら、荒山?って奴に払わせるか。倍で」


それは名案だ。

倍の倍で。


< 277 / 353 >

この作品をシェア

pagetop