短編:クローバー
そんな私をまるっきり無視して雅希は左手を差し出してきた。
彼が握っていたものは、去年と同じクローバー。
「…またクローバー?また何か約束してくれるってこと?」
「違ぇ」
「じゃあ何よ?」
「…クローバーねもうひとつの花言葉知ってるか?」
私が質問しているのにも関わらず質問返ししてくるコイツはどこまで自分勝手なのだろうか。
それでも、そんなところも全てに惚れてしまっている私はそんな雅希を愛しく思ってしまいうまく怒れなくなる。
これが惚れた弱味というものであろうか。