ケイカ -桂花-
そんなはず無い。

関係ない、関係ない。

だけど私の頭は勝手に繋げてしまう。

Dとマミ、そして宮崎を。

打ち消そうとしても広がっていく疑惑。

Dもマミも宮崎が好き。

Dを怒鳴ってキスをした宮崎。

マミの敗北感に震える声と、さっきの勝ち誇った笑顔。

細い糸が色々な事を繋いで、一点に向かって伸びていく。

くもの糸みたいに、細くて弱いのに存在感だけは大きくて、はっきり目に見えないのに確実にそこにある。

それはどんどん張り巡らせて、私をからめ取る。

そうして身動きの取れなくなった私は、1つの仮説を導き出した。


3人ともインチキ宗教の信者。

そして、多分、宮崎がDとマミを入れた。
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