生徒会長VS幼なじみ
私は流れる和真を追いかけた


「何だよ…」


「和真だけ一回りするとかズルイし…私も一緒でいいじゃん!」


私は和真のビートバンを掴んだ


「あ〜もう…仕方ねえな〜」


「仕方ねえとか何でよ!」


流れながらホッペを膨らませる私


そのホッペ目掛けて和真の人差し指が飛んできた


「ブッ…」


口から変な音と共に空気が漏れる


「バ〜カ(笑)」


「バカとは何よ!」


「いいから浮いとけ」


浮いとけ?


私は口を尖らせて浮いたまま


その時の和真の気持ちなんて気にもしていなかった





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