生徒会長VS幼なじみ
パラパラと本を捲る音が耳に入る


「べ、別に…ちょっと遊んで帰っただけだから」


あの日のことは言えないよ


特にやましいことなんてしてないけど…


「お泊まり…出来た?」


本から目を離して興味津々の目をした咲希が私を見つめる


「だ、だから…私達はそんなんじゃなくって…本当に健全な…」


そうだよ、何もしてないんだから


「健全か〜今時遅れてない?」


フンッと鼻で笑う咲希


「遅れてない?って?」


「ったく〜愛羅はお子ちゃまなんだから…もう15歳でしょ?皆最後の夏休みに経験しちゃってるよ?」





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