シンデレラガール~先生との恋~
「まだケーキがあるからな。」



「えっ?もうお腹いっぱいだよ。」



「ケーキは別腹だろ?」



「えへへ。そうだね!」



ケーキが運ばれてきた。



手のひらに収まる位の小さなイチゴのホールケーキ。



「かわいい!」



そこに先生はロウソクを1本立ててくれた。



「春、おめでとう。」



「ありがとう。」



ふっ・・・。



私はロウソクの火を消した。



先生は、私だけに聞こえる位の・・・


小さな拍手をしてくれたのだった。





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