十五の妄影(もうえい)
「既に学校の方には警察が駆けつけ、一般人は立ち入り禁止となっております。凶行に及んだと思われる男子生徒は今も校舎内にいる模様です。現在のところ犠牲者は生徒二十数名、教師一名と伝えられており、その安否が気遣われております」
やだ…事件?
テレビのテロップには、『高校で男子生徒が連続殺傷』などと派手な見出しが躍っている。
大丈夫かしら、晋作君…。
うまく避難していればいいんだけど。
彼の事が心配で、しばらくテレビ画面から目を離せなかった。
と。
「あ!」
校門前に立っていたリポーターが大声を上げる。
「カメラさんアップお願いできますか?校庭に面した窓に、凶行に及んだ男子生徒らしき人影が確認できました!えー…どうやら凶器等は手にしていない模様です」
何とカメラは、犯人らしき少年をアップで全国に放送しようとする。
未成年の素顔を生放送で流すなんて…。
そう思った矢先。
「え…」
私は目を疑った。
やだ…事件?
テレビのテロップには、『高校で男子生徒が連続殺傷』などと派手な見出しが躍っている。
大丈夫かしら、晋作君…。
うまく避難していればいいんだけど。
彼の事が心配で、しばらくテレビ画面から目を離せなかった。
と。
「あ!」
校門前に立っていたリポーターが大声を上げる。
「カメラさんアップお願いできますか?校庭に面した窓に、凶行に及んだ男子生徒らしき人影が確認できました!えー…どうやら凶器等は手にしていない模様です」
何とカメラは、犯人らしき少年をアップで全国に放送しようとする。
未成年の素顔を生放送で流すなんて…。
そう思った矢先。
「え…」
私は目を疑った。