『舞桜』
その日の授業から、すでに何かが動き始めたいた。
隣に香がいるにもかかわらず、桜花への陰口をしているのが聞こえて。
どこからか、消しゴムのカスが飛んでくる。
香には気づかれないようにしたいのか、香と話しているときは何もされなかった。
悪意の視線をよこすくらいで。
まさかこんなちんけな嫌がらせを受けるとは思ってもいなかったので、そのまま放置した。
それが、ただの序章であることには全くもって知りもせずに。