Je t'aime?
ところで、おはようの挨拶も済んだことだし、気になることを聞いてみた。
「ねえ、ふたりはいつの間にそんなに仲良くなったの?ウジェーヌくん、昨日来たばかりじゃない」
登校まで一緒なんて、不思議だ。
すると、ガミくんが目をまん丸にして、
「えっ!お前知らないの?ウジェーヌ、俺んちにホームステイしてるんだけど」
と言った。
「えっ!そうなの?全然知らなかった!」
朝の通学路で、周りに注目されるくらいの大声。
本当に知らなかったから、ガミくん以上に目を丸くして驚いてしまった。
ああ、それで先生が気を使って、席を隣にしたのかな。
なるほど、それなら納得。
「…オイ」
ホームステイかぁ、楽しそう。
「…オイ、怜奈!」
でも、ガミくんの家は大きいからいいけど、うちじゃムリか。
「レイナ、学校」
「わっ!」
考えごとしながら歩いてたら、腕をつかまれた。
我にかえると、私は校門を通り過ぎようとしていて、ウジェーヌくんが止めてくれたところだった。