ナツの誘惑
それからも那都は
篤志の目を盗んでは、オレが一人の時を狙って近づいてきた
授業をさぼることが多いオレに比べて
那都は優等生のはずなのに
「へへっ。保健室に行くって出てきちゃった」
オレとの時間を作ろうとしてくる
「ねぇ…、キスして」
「…………」
屋上扉の裏側は
場所も狭くて人目につきにくい
でもここは
篤志もよくくる定番の城
「お前……、見つかったらどうするの」
「えっ……んんっ」
冷たいコンクリートの壁に那都の背中を押し当てると
オレは舌をからませるように深くキスをした
キスに慣れない様子の那都が
震えて、オレにしがみついて
崩れそうになる身体を支えながらまた深く入り込めば
那都の唇から漏れる吐息でオレの身体が熱くなる