君色の空
「アタシはさ、どっちかっていうと、『ひとりでも生きていけそうなタイプ』に見えるらしいよ?

ほんと、失礼しちゃうよね!?」

と、笑顔を交じえながらそう言って、オーバーリアクションで頬を膨らませてみせた。

そんなポーズだって、私より格段に似合ってると思うのに。

手足が長くて、スラリとした長身の早苗は、私の憧れの存在だけれど。

早苗にも、早苗なりの悩みがあるのかもしれない。



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