15才でママになった理由(わけ)

琢哉さんの存在

いつもなら大好きな琢哉さんの顔を見たいのに、今日は顔も合わせたくなかった。


今まで琢哉さんは私の部屋で寝ていたけど、昨日は部屋に鍵を掛けたから、多分自分の部屋で寝たのだろう。


朝早く目が覚めてしまいリビングに行くと、会いたくない琢哉さんがいた。


「奈都ちゃん、おはよう。」


「おはようございます。」


琢哉さんの顔が見れない。


「夜は俺が琢磨見るから、ベビーベット俺の部屋に移すよ。琢磨がいると、奈都ちゃん勉強出来ないだろ。」


急にそんな事言うなんて、酷い。


琢磨を見ながらでも、勉強出来るのに。


「私から琢磨を取らないでよ。琢磨は私が育てるから、私が琢磨のママになる。」


もう、嫌なの。


一人になるのが怖い。


お願いだから私を一人にしないでよ。


又、毎日泣いて過すのは嫌。


琢磨と2人なら寂しくない。


無茶苦茶な事を言ってるのも分かってる、それでも一人にはなりたくなかった。
















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