15才でママになった理由(わけ)
奈都に橋本の事を話す事にした。


奈都の反応が怖いけど。


「大事な話があるんだけどいい。」


「今すぐ。 」


奈都が何かを察したのか。


「琢磨を琢哉さんに預けて来るね。」


緊張してきた。


「母さんの部屋に来て。」


奈都は文句を言いながら、後に着いてきた。


「母さんと真剣な話しするなんて、初めてだね。」


たまにします。


はぁ。


「今から話す事を最後まで聞いてほしい。母さん結婚する事にしたから。」


そりゃ、驚くわよね。


「母さんは誰と結婚するの。再婚でなくて結婚な訳。」


説明するのがめんどくさい。


「母さんは結婚した事ないから、再婚じゃないでしょ。」


頷いてる。


「まぁ、そうだけど、相手は誰。」


「奈都の父親。」


「私の父親。」


やっぱり、驚くよね。


「奈都の父親は橋本さんなの。」


今、嬉しそうな顔したよね。



「あの橋本先生なの。」



もしかして、奈都はきづいていた。


「彼のご両親の反対で、橋本とは一緒になれなかった。今はご両親も亡くなり彼一人になったの。奈都を見たら、どうしても一緒に暮らしたくなったみたい。」


奈都、驚かしてごめん。


こんな母さんを許して。


奈都が笑っていた。


ありがとう、奈都。















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