15才でママになった理由(わけ)
亜矢と柊人がお見舞いに来てくれた。




「本当に病気なのか。」



どうなんだろう。



「多分。」



「多分って、どういう事。 」



「だから、微熱もあるし、食欲ないし、だるいし、眠いし、みたいな。」



自分でも病気なのか、分からない。



「それって病気って言えるのか。」



「う〜ん、どうだろうね。微妙なとこだね。あんまり学校休むとヤバいよ。受験が危なくなる。」




分かってるけど、勉強どころでないのだ。



「ありがとう亜矢。でも、元気がでない。」




琢磨がいないのが、こんなにも辛いとは思わなかった。




「好きな人とはいつも一緒にいたいもんね。」




うん、琢磨と琢哉さんがいないのが辛い。




「奈都に好きな人がいるのか。」



柊人が知らないのは当たり前だけど。



「奈都の好きな人は、奈都置いて遠いとこへいっちゃったの。」



柊人には琢哉さんの事は何も話してなかった。




気分悪すぎ、それに眠い。



亜矢が心配してくれてるのに、あくびばかりして怒られた。




琢哉さんと離ればなれなったから、こんな病気になってしまったのかだろうか。



もうやだよ。










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