15才でママになった理由(わけ)
携帯を見ても琢哉さんから全く連絡がない。



勇気を出して、琢哉さんに電話をした。



【只今この電話は電源が切られているか?電波の届かない場所にある為かかりません。】




何度掛けても繋がる事はなかった。



琢哉さん、不安だよ。



不安に押し潰れそうだよ。



琢哉さんの手紙を抱き締めて泣いた。



やっぱり無理なのかな。



琢哉さんはいつでも会える距離って言ったけど、中学生の私には凄く遠い距離に感じた。



明日学校へ行けるだろうか。



その時、又吐き気が襲う。



私は慌てトイレにかけ込んだ。



ろくに食べていないのに、なんでこんなに気持ち悪いのだろ。


トイレから出れないでいると母の声がした。



「落ち着いたら、母さんとこに来て。」




母さんも怒るのかな。



私の恋を否定するつもりなの。




やだよ、母さんだけ私の味方でいてよ。




お願いだから、私の恋応援してほしい。




奈都は間違ってないって言ってほしい。












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