15才でママになった理由(わけ)
お父さんが部屋を出て行った。



お父さんはかなり怒ってるみたいだ。



「要さんは奈都が辛い思いをするのが耐えられないのよ。琢哉さんと連絡とれないんでしょ?明日母さんと産婦人科に行こう。母さんは奈都の味方だから、何も心配しないの。」



母さんに抱き締められた。



お母さん、ありがとう。



「なんで奈都まで母さんと同じ道歩もうとしてるのよ。本当にバカな奈都。」




抱き合って泣いていると、お父さんが部屋に戻って来た。



「これなら食べれるだろ。父さん手作りのフルーツヨーグルトだ。」



「お父さんありがとう。」



お父さんが作ってくれたフルーツヨーグルトは、甘酸っぱくて本当に美味しかった。



お父さん、もう怒ってないのかな。



「知り合いの産婦人科の先生に頼んでおいたから、安心して行っておいで。女医さんだから心配する必要もない。」




お父さん、ありがとう。




そして、ごめんなさい。




お父さんの思いも分からず、我儘な娘を許して下さい。




小さな命を守りたい。




お父さんが応援してくれたら、凄く嬉しいです。







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