15才でママになった理由(わけ)

琢哉さんの友達

琢磨を連れて公園に行こうとすると、琢哉さんも一緒に行くと言い出した。


琢哉さんと一緒にいれる事が嬉しくて、大人ぽい服を着て三人で散歩に出掛けた。


ベビーカーを押す横を琢哉さんが歩く。


私たち親子に見えるかな。


「その服も似合ってるよ。俺たち親子に見えるかな。」


その言葉に驚く。


同じ事を琢哉さんも思ってたんだ。


「ごめん、奈都ちゃん。つい浮かれて中学生の奈都ちゃんが俺と夫婦に見える訳ないのに。」


少しでも琢哉さんに近づきたくて、琢哉さんといる時は無理して大人ぽい服を着た。


だけど、中身は変わらない。


私は中学生。


どんなに背伸びしても、大人ぽい服を着ても、琢哉さんにこの思いは届かない。


琢哉さんが少しでも同じ気持ちならって、思ったりしたら駄目だ。


自分の気持ちを必死に隠した。


笑って、奈都。


いつもみたいな笑顔でいれば、大丈夫。


笑うのは得意だから。














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