15才でママになった理由(わけ)
掴んだ腕を離そうとしない、秋人。


思いきり腕を振り上げた。


「手離して貰えます、直人の兄で真人さんの弟さん。」


離せ、このやろう。


「嫌だと言ったら?」



「人呼びますよ。」


分かってくれたのか。


「少しでいいから俺の話し聞いてくれよ。俺は秋人って名前なんで、名前で呼んでほしい。」


面倒くさ。


なんの話があると言うのか


「話しって何。」


早く話なさいよ。


「ここじゃ話しにくいし。」


何を言ってるの、ここでしか聞きませんから。


「急いでいるから、あんたの話聞く暇はないの。」


しつこい男は嫌いだ。


イライラする。


「今度はあんた呼ばわりか。ま、いい、奈都ちゃんって、おもってたイメージと違った。」


私にどんなイメージを持ってた訳。


秋人を無視して歩いも、秋人は私の後をついて来た。


いい加減にして。


「あんた、ついて来ないで!」


ウザい男は嫌いだ。


「あんたでなく、名前で呼べ。」


一生呼ぶか。


コイツとは今日限りだから。


もうどうでもいいや。


こんな奴無視してやる、虫?


そうだコイツの事虫と思えばいいか。


秋人虫はずっと私の後をついて来るから、なんだか、楽しくなってるし。










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