15才でママになった理由(わけ)
秋人虫を無視してスーパーに入った。


秋人虫が私が押していたカートを奪い押して歩く。


何をする気ですか。


「奈都ちゃんの買い物に付き合うよ。」


結構です。


「秋人虫、ウザい。」


秋人虫に反応する秋人。


「なんなんだ、その秋人虫って?」


笑いが止まらない。


「秋人虫って、あんたの事だよ。」


楽しい。


「奈都ちゃん、酷すぎ。」


直人と同じ事いってるし。


流石兄弟だ。


「なんでオムツ買うんだ。」


「うん、子供いるから。」


秋人の驚いた顔がたまらない。


「奈都ちゃんいくつ。」


中3だから、分かってるでしょ。


「15才だよ。子供は今7ヶ月、凄く可愛いんだ。」


ますます、驚く秋人虫。


コイツの事は秋人虫に決定。


「奈都ちゃん14才でママにったのか。その子の父親が真人兄な訳か。」


思わず吹き出した。


秋人虫、本気で思ってる訳。


「そんな訳ないじゃん。琢磨はお姉ちゃんの子供。お姉ちゃんいないから、私が面倒見てるの。」


琢磨は私の子供じゃない。


分かってるよ、そんな事。


私は琢磨のおばさん。


ママになんかなれない。















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