FiFTEEN
「おい!のえる!!おまえの気持ちが知りたいんだよ!!」

「…ちょっと!?帰りなさい!!迷惑よ!」


「こんなんでいいのかよ!おまえがしたいことってこんなことなんかよ!!」

「ちょっと早く帰って!警察呼ぶわよ!」

「今だけでいいから、一緒に街フェス出よう!!最後のオレらの思い出に一緒に出よう!!のえる!!」



「うるさい!!」

伊藤くんの母親が叫んだ。


「……のえるに悪影響与えないで!あの子は、あの子は今そんなつまらないことに付き合うほど暇じゃないの!」


「あんたがそうやって、何でも決め付けるからアイツができないんだよ。自分の子どもなら気持ちとか聞いてやんのが親だろ!?あんたの感情押しつけんな!」


「のえるは好きで勉強してるの!……もう関係ないでしょ!帰りなさい!」

そう言って、オレたちを突き放した。






そのとき、玄関のドアが開いて伊藤くんが出てくる。


「……行くよ。」

片手にはギター。


「のえる!?勉強は!?」

「今は……優先したいことがあるんだ。」

「勉強の他にやりたいことなんてないでしょ!?」

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