FiFTEEN
そのときだった、部室の扉が勢いよく開いた。


「文奈いる!?」


テニス部の女子。


「なんか校門とこに文奈の知り合いみたいな人、来てるんだけど。呼んできてって言われて…」

日向は窓の外を見る。オレたちも。


…校門のとこに私服を来た男が4人。

若い男から30代後半辺りの男たち。


「嘘?ヤバっ!?」


そういうと日向は隠れる。


「文奈ちゃん?」

「まさかここまで来るとは思わなかった…」

「誰なの、あいつら?」

「え…?あー、知り合い?」

「だから、なんでその知り合いがわざわざここに来てるわけ!?」

「…別に。なんだっていいじゃん。」


日向は目を泳がす。





「…7股。」

のえる…日向の秘密をポロッと話す。


「ちょっとのえる!…なんで知ってんの?」

のえるはふいっと顔を背ける。


「待って文奈ちん。なに7股って!?」


「言い方悪い!7股じゃなくて、7人の彼氏!」

「一緒だよ。」

「のえる、あんたねー。……まずいいや、どうにかしてあいつら。」

「いやいや、日向何したの?」


日向は言いにくそうに言った。

「…別れたの。それだけ。」

「あの人たちと?」

< 116 / 122 >

この作品をシェア

pagetop