FiFTEEN
恩田がでかい声で言った。
その声に渋谷は驚いて悲鳴をあげる。

「ぎゃぁあ゛~!!!」


「おまえ…うるせぇよ。」

「だってっっ怖い怖い!!ビックリした!」


それでも恩田は怖い顔して言う。

「…明日音楽室で練習がある。」

「だからやんないって。どけ、邪魔。」


伊藤くんは、部室を出た。





「ダメか…」

恩田も部室を出ようとした。そのとき渋谷が引き止める。

「お、恩田くん…ぼ、僕らが力を貸そうじゃないか!」

「はぁ!?何言ってんの!?」

日向が渋谷に言う。


「だって街フェスだぞ?こんな奇跡みたいな舞台に出れるなんてまたまた奇跡なんだよ!…恩田くん、この放送部にまかせて!ギターは弾けないけど、タンバリンでもカスタネットでもトライヤングルでも鉄琴でも何でもやってやるから!!!な、みんな!」


『やだ。』

オレと日向はすぐ言った。

「部長、まっかして!リコーダーなら得意だよ!アタシ、5!音楽5!」

津賀は、またノリがいい。



「うん…ありがと。みんなに相談してみるよ…」


…元気ねぇ~…


でっかい体が猫背になって、歩いてく。



「…ちょっと!アタシはいやだよ。」

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