宵闇
願い
3日後。

彼の隣にあたしがいた。


でも、あの時のような幸せな気持ちはなかった。


ただただ、胸が切り裂かれるような、痛みにも似た辛さだけがあたしを支配していた。


今日も雨があたしたちを包んでいた。

もうすぐ、梅雨が明ける。


この空間ごと、奪うように明けてくれるのだろうか。



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