15歳からの恋愛白書
予習の写し合いなんていつものこと。


だけど私は胸の痛みが苦しくて苦しくて・・・。


首を振るだけで、何も言わずに教室を飛び出してしまった。



そんな私の後姿を見て、熊君は、


「照れてやんの」


と一言呟いた。



だからか、富田君が目を細めて私の背中を見届けていたことに、私はもちろん、熊君も気付いていなかった。


< 109 / 206 >

この作品をシェア

pagetop