15歳からの恋愛白書
時計台通りを2人並んで歩く。


「今日は何の買い物するの?」



「あぁ、義理の姉の誕生日が近くてね。
何か、アクセサリーが欲しいって言ってたから。
1人じゃ女物の店に入りにくくてさ」



(富田君でもやっぱり照れくさくなることあるんだ)


いや、富田君だからこそ、照れくさいのだろう。



そう思うと、さっきの悔しさの糸が少しほどけた気がした。


何だか、ちょっと嬉しささえ感じる。


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