また恋をした、その時に。


彼女は視線を左に移し
リクに向ける。

私もつられるように視線をリクに移動させた。

そこには小日向君もいる4、5人のグループ。

その中に彼はいた。

目を細め、お腹を抱えて笑っている姿が私の目に映る。

どうやら、リクは聞き役らしい…


「最近、リク君元気なかったけど
ほら…さっきからあんなに笑顔なんだよ

彼、HRの時…途中からいなかったし
もしかして、心美と何かあったのかなぁって…」

顔をニヤつかせるヒカリ。


「保健室に…リクが…来てくれた…」


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