山賊眼鏡餅。
「オード卵さん」


私は言った。



「なんだ」


「私、知ってるんだよ」


「なんだよ」


「部屋の中にあるモノ……」


「は!?」


「オード卵さんがしたこと……」


「は!?」


「部屋の中にある……いいえ。いる……が正しいよね」


オード卵は険しい顔をしている。


「オード卵さん、あなた、ミミさんのことが好きだったんだね」


「誰を好きになろうと、おいらの勝手だろ」


「わかった。すべてわかったよ……」


「なんだよ、その喋り方。きもいぜ!」


「私たちは、最初、ミミさんを犯人だと思った」


「けっ!」


「それは、ミミさんに危害を加えた人たちが相次いで襲われたから……」


「ふん」


「あの脅迫状……。1通目にきたのは、確かに、ミミさんからのものだった」


「は?」


「でも、残りの脅迫状は、全部、オード卵さんからのものだよね」


「知らないぜ」


「ミミさんは、コンクールに出場できなくなって、恨みの手紙を沼袋部長に出した……でも、危害は加えなかった」


「ミミはそんなことする奴じゃないからな」
< 278 / 324 >

この作品をシェア

pagetop