山賊眼鏡餅。
二人で山道を下る。

トムオは黒いスウェットの上下を着て、頭にバンダナを巻いている。


すっかり山賊だ。


私はトムオの肩に小鳥が乗っているのに気付いた。


「それって影丸?」


「そうです」


「連れてくの?」


「いえ、返すんです」


「誰に?」


「誰でも良いじゃないですか」

トムオは言った。



山のふもとで、トムオは影丸を空に放り投げた。




羽を広げて、影丸は遠くへ飛んでいった。



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