【コラボ】碧きコ惑のミューゼ~黄昏の彼方~

ベリルに再会


しかし、また、誰の好みだ?
布の塊を引っ張り上げて、ノインはた
め息をついた。

あたしにこれを着ろっていうの?

体に張り付く黒のドレス。
背中は大きく開いているので、傷は気
にしなくても着られることは着られそ
うだ。
仕方なく、鏡の前で着替えた。
と、

「似合うな」

声に驚いて、鏡から飛びのいた。
声がしたのは、隣の部屋とつながった
ドアだった。
開いて、そこに、ベリルがいる。
不敵な笑みをたたえていて、

「オレは痛みも感じないバケモノでは
ないぞ」

と、シャツのはだけた胸元を見せた。
包帯が巻かれていて、まだ生々しく、
血に濡れている。


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