あなたのペット的生活
寝坊ってだけでこんなに心配してくれた佐助にちゃんと向き合わなくちゃいけない。
甘えてちゃダメだよね。
私、佐助にちゃんと言わなきゃ。
佐助から回ってきた小さな紙に『話がある』とだけ書いて佐助の机の上に戻した。
隣をチラっと見ると、佐助が手紙を開こうとしている。
ドキドキドキと心臓が破裂しそうに高鳴っている。
好きっていうのに勇気がいるのはわかる。
でも、ごめんなさいって言うのにも勇気がいるんだ。
佐助になんて言って断ろうか。
傷つけずに断りたい。
そんな方法あるのかな。
隣の佐助が寂しげにコチラを見ていたことに気付かずに、私は断り文句を必死に頭の中で考えていた。