あなたのペット的生活


結局、昼休みに中庭に佐助を呼んだ。


中庭にはまだお弁当を広げている人もまばらにいた。


そんな中、開いてるベンチを見つけて2人隣同士に腰を下ろす。

が、言葉がでてこない……。




苦しいほどの沈黙が流れる。


でも、言わなきゃ。


「あっ……あのね?」

「うん」


佐助はいつもの佐助とは違って静かだった。


いつもだったら、話題が尽きることなく降って来て、私や周りを笑わせていた。


だからかな?

調子が狂うというか、ズキズキと罪悪感で一杯になる。


胸が痛い。



「……この前のことだけど」

佐助の顔が見れないや。


ただひたすら自分の足元を見てた。



「うん」

佐助は静かに静かに「うん」という返事を繰り返すばかり。


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