あなたのペット的生活
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涙が落ち着き、空にたくさんの星が輝いていると気付いた頃、孝ちゃんが背中をこっちに向けてしゃがみこんだ。
「どうしたの?」
「おんぶ、してやる」
小さい背中だったけど嬉しくて孝ちゃんの背中に飛びついた。
「危ないから、乗るときは静かに乗れ」
「はぁ〜い♪」
静かな静かなアスファルトの道を歩いてる。
1人だとあんなに怖かったのに、孝ちゃんと2人だと楽しい。
「あ〜ぁ。雪、積もんなかったねぇ?」
いつの間にか止んだ雪を思い出し、ポツリと呟いた。