あなたのペット的生活
「ほんじゃ、おばさんに乃亜が起きたこと伝えてくるわ」
と孝ちゃんは部屋からでていってしまったが、なんだかまた眠たくなってきた。
頭がボーっとして目を閉じれば夢の中へと落ちてしまいそう。
そういえば懐かしい夢を見たなぁ。
小さい頃のこと。
お父さんが亡くなってからのこと……。
思い起こせば、あの後大変だったなぁ。
お父さんの代わりをしてやるって孝ちゃんが言ってくれて、
その後の父兄参観のときなんか、自分の授業抜け出して、私のクラスまで来て怒られてたことあったなぁ。
それから、私の家で毎日のようにご飯食べに来たりして、おばさんに怒られてさ。
「俺は乃亜のお父さんだからこっちでご飯食うんだ」
って反発してはおばさんに叩かれてたなぁ。