あなたのペット的生活


「おぉ〜でっけー」


お待たせしましたと言わんばかりに様々な花火がどんどんどんどん打ちあがっていく。



「綺麗……」

綺麗としか言いようがない。


バカみたいにその一言を呟いた。




「お前、それしか言えないのかよ」


孝ちゃんの呆れたような声。

だけど、本当に綺麗なんだもん。



「綺麗なんだから綺麗なんだもん」


あれ?なんか日本語おかしい?



「ははっ。なんじゃそら」


花火に見入っていると頭の上に重みを感じた。

ふと孝ちゃんを見ると、そこには優しい柔らかな眼差しでこちらを見ている孝ちゃんがいた。




頭を優しく撫でられる。


やめてよ。


これ以上、好きにさせないでよ。


そう思うけど、やめないで欲しいって強く思う。



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