あなたのペット的生活


よし!!


なんとか気持ちを落ち着かせ、みんなのいるリビングに入ると、一斉にコチラに視線が集まった。




「あっ……えっと、これ、孝ちゃんのプレゼント」


脇に抱えていた綺麗にラッピングされたカバンを孝ちゃんに渡すと孝ちゃんははにかんで、隣に座るように促した。



それを拒否することもなく、私はちょこんと隣に座る。



自分の選んだものを孝ちゃんが喜んでくれるかわからない不安もあって、孝ちゃんの方を見れない。


喜んで欲しい、だから落胆されたら悲しい。


表情を見たい、でも怖くて見れない。




矛盾が交錯する中、孝ちゃんが「おっ♪」と歓喜の声を漏らしたことで、瞬時に孝ちゃんの方向を向いた。



孝ちゃんは口の端を上げて、眼を細めた。


「似合う?」

とカバンを肩で提げ、イタズラのような視線を投げかけてくる。





ちくしょう。

かっこいいじゃないか。




自分で思っていた通り、いや、それ以上にカッコいい。


似合ってる。





「あらぁ〜、乃亜ちゃん、ありがとうねぇ〜。孝二によく似合ってるじゃないの」


おばさんまでもお墨付きだ。



< 346 / 422 >

この作品をシェア

pagetop