あなたのペット的生活
「あんた、後で孝ちゃんにお礼いいなさいよ。ここまで運んで来てくれたんだから」
……やってしまった。
孝ちゃんと残された時間がないっていうのに、なんでこんなときに爆睡なんかしてんのよ。
「孝ちゃんは、家帰ってからもちゃーんとお店のお手伝いしてたんだから。あんたも見習いなさい」
……ちぇ〜。
お母さんはしらないだけで、本当は孝ちゃんもずっとずっと寝てておじさんたちに迷惑かけてたんだから。
何も知らないからそんな事がいえるんだよ。
まっ、明日孝ちゃんの傍を離れないようにして、夜になったらお見送りもしよう。
ずっとずっと一緒にいて、ずっとずっと孝ちゃんの笑顔も放し方も仕草も忘れないように目に焼き付けておこう。
そしたらきっと、1年くらいなら我慢もできるはずだから。
そう思って今日は孝ちゃんに会うことを辞めた。