あなたのペット的生活


向かう先はもちろんお隣の岩熊酒屋。


「おはよ〜!!」


ひょっこりとお店に顔をだすとおじさんが読んでいた新聞から視線をずらし、コチラを見た。



「おぉー、乃亜ちゃんかい。
いい酒入ってるよ?!飲むかい?」



おじさんはニヤリとイタズラ少年のような目で誘ってくる。


「ダメダメ。まだ朝だもん。それに学校だってあるし」


「いいんだよ、学校くらい。
飲んで行ってもわかりゃしないって。それに朝から飲んじゃダメだって法律もないし」


「う〜ん、それもそうだね。じゃあ1杯いただこうか♪」


「ぃよっ!いいノリだね!」
とおじさんが店の中にお酒を取りに行こうとしたとき、
「あんた!朝っぱらから何言ってんだい!」

とおばさんのドスの聞いた声が店内に響いた。


< 400 / 422 >

この作品をシェア

pagetop