あなたのペット的生活

「懐かしい……」

私宛の手紙2通を受け取り、孝ちゃんは孝ちゃんで2つの手紙を今、目の前で読もうとしてる。





ぎゃ〜!!

幼かった自分が何を書いたのか、見当もつかないだけあって読まれるのが怖い!!


阻止しようと手を伸ばすが時既に遅し、孝ちゃんは封筒を開けて紙を取り出した。


阻止できないのなら、せめて、孝ちゃんは何て書いたんだろうか、手紙を読もう。


そう思って封筒を開けようとしたとき、
「ぷはっ」
っと隣で笑い声が聞こえてきた。



あ〜!恥ずかしい。


穴があったらはいりたい。



「乃亜、お前マセガキだな」

「なんで?」



私、なんて書いてたの?!


孝ちゃんの持っている手紙を横から覗き込むと、そこにはでっかく『およめさんにしてください』と書かれていた。



バカか?!バカだったのか、私!!


もし、タイムマシンがあったらこの時に戻ってもっとマシなこと書かせるのに。



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