執事とお嬢様、それから私


仕方ないから和之を探して差し上げましたのにいませんのよ!!!!携帯は和之に持たせたカバンですし…。


喉、乾きましたわ。

こんな惨めな思いをするなんて西園寺家の恥…

あらいやだ…鼻の奥がツンとしてきましたわ。




「どうしたの?」

突然声をかけられ、肩が震える。

振り向くとそこにいたのは可愛い女の方。二重の目に小さな鼻、ピンクの唇が白い肌に均等に配置され、濃い茶のボブが肩あたりで揺れている…私、自分の容姿には自信がありますけど…私より綺麗な方を久々に見ましたわ。


答えない私を不信に思ったのか

「さっきから可愛い女の子が1人でいるから、心配でつい声かけちゃった」

「べ…別にあなたなんかに心配される筋合いなくってよ。」

「んー…でも変な人にナンパとかされたら大変だし。てゆうか私が、連れの人とはぐれちゃって…心細いの。もしあなたも連れの方探してるようなら、一緒にいてくれませんか?」

な、なんなのこの方。

「ね?」

ダメかなぁ、と手を顔の前であわせて顔をのぞかれる。


「わ、わかりましたわ。そうまでゆうなら…」

「わっ!!本当に??やったありがとう」

ギュッと手を掴まれて、笑顔を向けられるとなぜか照れくさくて、思ってたよりずっと不安だった自分に気づいた。
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