執事とお嬢様、それから私
「「おいしい!!」」
一口アイスを口にいれ、ついつい出たお互いの言葉に顔をあわせて笑いあった。
今日、初めて笑った。
「綾那ちゃんのなんだっけ?」
「私、ココナッツミルクですわ!!タピオカがはいってましてよ。」
「うわぁ!!私、ストロベリーミルクだよ!!交換しよっ!!」
スプーンでつつきあう。下品だなんてわかってるけど、楽しかった。誰かの目を気にしなくていい事が、態度でわかるだろうに、私をお嬢様扱いしないかのこさんの隣がとても…とても心地よかった。
「ねぇ…かのこさんそういえばどなたといらしてるの?」
「ん~彼氏だよ」
「まぁ!!そう…」
一瞬ちらついた雅人の顔に心が痛んだ。
「でもね~…」
「なんですの?」